第2回 ロボット大会in豊川
開 催 日 :2018年5月3日(木)
主 催 :ロボット教室 国府
場 所 :豊川市勤労福祉会館
時 間 :10時~17時
参 加 者 :国府教室に通学する生徒
出場部門:スピード部門、デザイン部門

開催の趣旨
本大会を開催する趣旨について、生徒たちは毎月1体のロボットを製作していくなかで、ロボットについて多くのことを学んでいきます。ですが、せっかく学んだ技術を気軽に発表できる機会がありません。
そこで、テーマに沿って生徒が考えたロボットを生徒自身が観覧者の前で発表し、その成果をレースとい舞台で見せる場を作ろうと思いました。本大会は1回目を昨年11月に開催しました。今年で2回目の開催となりますが、初参加の方も大勢いました。
こういった経験の場を通して、自分の意見を発言したり、考えたりする力を養い、また、その結果と向き合うことが非常に大切なことであると思っています。それを感じ取れる貴重な体験の場になればと思い、保護者の方のご協力のもと2回目も開催することができました。
大会の概要
★スピード部門
車体の重量とギアの組み合わせを考え、直進6m・幅1.5mのコースを一番でゴールしたロボットが
優勝となる部門です。参加者による1対1の総当たり戦を行い、勝ち点が1番多い人が優勝となります。
本大会では、参加者20名をA・Bグループに分け、総当たり戦を行って上位6名が決勝戦に出場します。
★デザイン部門
スピード部門の出場者が発表し、大会出場者が1票、出場者のご家族が1票をもち、発表内容とロボット
のデザインをみて投票し、投票数が一番多かった人が優勝となります。
★ものまね部門(2019年大会で実施予定)
オリジナルロボットを製作し、3分間の持ち時間でプレゼンテーションをする部門。どのような仕組みで
動くのか、苦労した点はどこかなどをわかりやすく説明し、審査員が優秀者を決定します。
副賞
★スピード部門
特注メダル(赤色)の授与(優勝・準優勝・3位入賞)
★デザイン部門
特注メダル(緑色)の授与(優勝・準優勝・3位入賞)
★奨励賞
アマゾンギフトカード 1000円分(1名)

大会の結果
スピード部門 優勝:小学4年生の作品【三輪車】
スピード部門優勝をつかみ取ったのは、小学4年生の製作による「三輪車」です。
彼はAグループで9戦全勝し、決勝戦でも5勝全勝という全戦全勝の有終の美を飾りました。
車両の特徴として、ギアM2枚で高さを調整し、ピニオンギアを配置した構成を採用しています。
また、バッテリボックスを綺麗に隠さないことで軽量化をしながら、重心を前の方に持ってくることで、車体がうきあがることを見事に防ぎました。
第1回ロボット大会の参加賞であるひとパーツを2人使ったデザインもよく、
コンパクトにまとまった車両が優勝の決め手と感じます。



スピード部門 準優勝:小学2年生の作品【うさぴょん】
スピード部門準優勝をとったのは、小学2年生の製作による「うさぴょん」です。
彼女はAグループで優勝者の生徒に唯一負けてしまいましたが、8戦1敗の好成績でした。
しかし、接戦を繰り広げましたが、決勝戦でも彼に負けてしまい、惜しくも優勝を逃しました。
車両の特徴として、小タイヤを4つ利用し、モータと電池ボックスを
バランスよく配置しながら、車高を低くするこで重心を低くしました。
ギアの構成はギアLとピニオンギアを組み合わせた内容となっており、
優勝者とは異なる組み合わせを採用していました。
第1回ロボット大会では【かめさんロボット】でゆっくり部門の
優勝を獲得し、今大会でもスピード部門で準優勝を掴み取りました。
今後の活躍が期待されます!

スピード部門 3位入賞:小学2年生の作品【上下はんたいくん】
スピード部門3位入賞をつかみ取ったのは、小学2年生の製作による「上下はんたいくん」です。
彼はBグループで9戦全勝しましたが、決勝戦で惜しくも上位2名に負けてしまいました。
車両の最大の特徴は、通常のロボットとは異なり、上下逆さまに製作されていることです。本来であればポチの頭が上に来るところですが、写真を見てわかるように上下反対になっています。
ギア構成はギアLとピニオンギアを採用しています。
上下反対というアイデアをしっかりとまとめ上げ、スピードもあるロボットを製作できる実力が大変すばらしいと感じます。来年の大会で何を作ってくるのか、今らかとても楽しみです。



デザイン部門 優勝:小学4年生の作品【三輪ハンマー君】
デザイン部門優勝をつかみ取ったのは、小学4年生の製作による「三輪ハンマー君」です。
右手にシールド、左手にハンマーを持っています。
得票数は、2位に1票差の6票を獲得し、際どい差での受賞となりました。
(投票権を持っているのは、参加者20名、ご家族20名の合計40票です。)
車体はギアMとピニオンギアの組み合わせで、車体を軽く、コンパクトに
仕上げていました。スピードを重視するだけでなく、名前にあったデザインを
表現しているところが素晴らしいです。



デザイン部門 準優勝:小学3年生の作品【ひげロボット】
デザイン部門準優勝は、同票獲得者が2人います。1人目の受賞者は【ひげロボット】を製作し、5票獲得しました。彼は、第1回ロボット大会でデザイン部門優勝を獲得しており、当時の名残がひげロボットに表現されています。
その部分は、ひげロボットの顔部分になります。次の大会でどんなことを試してくるのか楽しみです。
ひげロボットは、左右非対称ながらも整った外観が見る人を魅了しているのでは?と思いました。


デザイン部門 準優勝:小学3年生の作品【ファイヤータンク】
デザイン部門準優勝で同票獲得者の2人目の受賞者は【ファイヤータンク】を製作し、5票獲得しました。
彼は、ロボット製作の経験が少ないながらも、自分の好きな戦車を追求して大会に参加しました。
特に彼がこだわっていたのが、戦車の主砲部分です。バランスの取れたデザインで表現することにより、初出場で見事デザイン賞を獲得しました。

大会の総評
2017年11月23日(木)に行った第1回ロボット大会in豊川では、参加者13名で実施しました。
初めての自主企画によるロボット大会は、わからないことが多くありながらも、なんとか無事に終了することができました。参加した生徒たちは、自身で製作したロボットで勝負の世界に挑戦し、その結果に様々な感情で受け止めていました。
1回目のロボット大会の経験から、2回目で改善したいと思ったことは次の通りです。
・参加者13名、ご家族20名程度に対して会場スペースが小さかった。
・大会の実施記録として、写真撮影をほとんどしていなかった。
・小さなお子様連れできたご家族で、小さな子がのんびりできるスペースがなかった。
・勝負の判定基準やルールに曖昧な部分があり、当日修正することがあった。
2回目の大会は、2018年5月3日(木)に行いました。これは、8月25日に予定されているヒューマンアカデミーが主催する【第8回ロボット教室全国大会】に繋げるためでした。
この【ロボット大会in豊川】で経験を積み、勝負の世界の厳しさや勝てるロボットを作る実現力、作ったロボットを発表するプレゼン能力などを養い、全国への切符を掴んでほしいと強く思っているためです。
第2回ロボット大会では、20名の参加者と33名の方が観覧しながらの実施となりました。
前回からの改善としまして、
・貸会議室を30名から80名のスペースに変更。
・大会風景の写真撮影者を1名用意し、大会風景を積極的に撮影。
・小さな子どもが座ってのんびりできる絨毯スペースを用意。
・前回問題になった点をルールブックに反映し、曖昧な部分を削減。
を実施しました。
本大会を実施した感想として、参加した生徒たちの様々な感情の爆発があったことが印象深かったです。
勝負の世界の厳しさを知ってもらうとともに、結果に対して向き合い、また来年も挑戦するぞ!!と強い心に育ってほしい、そういう気持ちがありますが、その気持ちを子どもたちに強制しないようにするのが難しいところです。
ですが、【今年もロボット大会in豊川】をやってよかったと強く思います。
現在では、8月25日に開催される【第8回ロボット教室全国大会】に向けて準備している生徒をサポートしています。芽は少しずつ成長してきており、今後も継続して子どもたちの健やかなる成長に貢献していきたいと思います。
2018年7月4日 ロボット教室 国府 代表 大島敬大